涙点プラグ
こんにちは。視能訓練士の藤原です。
最近、急に肌寒くなって来ましたね。朝起きるのがつらいですが、毎朝のドリップコーヒーを楽しみに何とか起床しているこの頃です。
寒くなって来ると空気が乾燥して来ますね。今回は眼の乾燥に関するお話し、涙点プラグなどについてのお話しをさせて頂きます。
目が乾燥する事をドライアイと言います。
ドライアイとは涙の量が少なくなったり、涙の質が変化する事によって眼の表面に障害が生じる病気です。
涙は、涙腺（上記イラスト参照）で分泌され、まばたきによって、眼の表面全体に運ばれ眼を潤します。 その後、目頭の近くにある涙点（上記イラスト参照）という穴から鼻腔へと排出されます。涙は10％が眼の表面から蒸発し、 残りの90%が上涙点・下涙点から流れ出ると言われています。
涙腺から分泌される涙の量が少ないのに涙点からどんどん涙が排出されると、涙の量が不足し、目の表面が乾いてきます。
涙点プラグは涙点に挿入し、栓をする事によって涙が排出されるのを塞いでくれるドライアイ治療用のプラグです。
涙にはタンパク質やビタミンなどの成分が含まれています。これは点眼薬で補う事は出来ません。涙点プラグを挿入する事によって、自分の涙で眼を潤す事が出来ます。
挿入の仕方は点眼麻酔をし、顕微鏡で涙点の大きさを確認して、涙点のサイズに合ったプラグを選んで挿入します。症状に合わせて、上下の涙点の両方に挿入するか、片方に挿入するかを医師が決めます。
また、涙の質が変化する方のドライアイは、眼の表面の角膜と涙を結びつけるムチン（涙の成分）の産生が少なくなる事で起こります。こちらはムチンの産生を促す点眼での治療となりますが、市販での取り扱いはありません。市販の点眼で症状が改善されない場合は、このタイプのドライアイかもしれません。
検査でどのようなドライアイかを調べて、症状に合わせた治療を行っております。
眼の事でお困りの事がございましたら、川原眼科久山クリニックまでご相談下さい。
糟屋郡久山町を中心に、篠栗町、新宮町、福岡市東区名子、蒲田、みどりが丘、青葉、香椎台、古賀市、福津市などからも多数、ご来院いただいております。
