点眼薬について
こんにちは。視能訓練士の藤原です。
今回は点眼薬について、お話しさせていただきたいと思います。
当院は院内処方となっておりますので、お会計の際に受付にて点眼薬をお渡ししております。その際に患者さまから、ご質問いただく事なども含めてお話していきますね。
初めに「点眼薬の使用期限」について
開封後1カ月となります。
「容器に書かれているものが使用期限ですか?」とご質問をいただく事があります。
点眼薬の容器に使用期限が記載されておりますが、それは未開封の状態である事が条件となります。一度開封してしまった点眼薬は、1カ月で使い切るか、余ったものは処分するようにしましょう。ほとんどの点眼薬は1日2回の使用で、1カ月で使い切るように調整されております。
使用する時は、容器の先端を触れないように注意しましょう。
触れた部分が、ばい菌で汚染される可能性があります。また使用する前に、点眼薬の色の変化や浮遊物の有無の確認もするようにしましょう。
続いて「点眼薬の保管方法」について
これは、点眼薬の種類によって異なりますが、湿気、高温、光に弱いものが多いので、
直射日光のあたらない、涼しい場所に保管しましょう。冷蔵庫に保管、光があたらないように保管などの指示があるものもございますので、注意しましょう。お会計の際に、注意事項をお伝えしております。また、お薬の情報を添付しておりますので、詳細はそちらもご確認頂ければと思います。
続いて「2種類以上の点眼薬の使用」について
5分程度、点眼の間隔を開けての使用をお願いしております。
1度に眼の中で吸収できる点眼薬の量は限られており、間隔を開けないと、最初にさした点眼薬が、後にさした点眼薬によって、眼の外へ流されてしまい、効果が薄れてしまうためです。
また、先にさした点眼薬の方が、後にさした点眼薬よりも、眼の外に排出されやすい事から、数種類の点眼が処方されている場合は、主剤(もっとも大事な点眼薬)を最後にさす方がより良いでしょう。
点眼薬の成分や濃度も種類によって異なり、さす順番で効果が変わるので、詳しくは医師に尋ねて下さいね。
最後に患者さまからの「点眼薬が眼に入ったのか分からなくて、何回もさしてしまい、早く無くなってしまった。」というお話しについて
点眼薬は中性に近い成分のもの程、刺激が弱く、アルカリ性や酸性に近い成分のもの程、さした時の刺激、浸みる感じが強くなります。
処方されていた中性に近い成分の点眼薬は、常温での保管では、刺激が弱く、うまくさせたのかが、分からなかったようです。
こういった場合は冷蔵庫で保管すると良いでしょう。
冷えた状態の点眼薬をさすと、冷たい刺激で入ったのが分かりやすくなるので、有効な対策かと思います。
以上、ぜひ参考にされてみて下さいね。
眼の事でお困りのことが、ございましたら、川原眼科久山クリニックにご相談下さいませ。
糟屋郡久山町を中心に、篠栗町、新宮町、福岡市東区名子、蒲田、みどりが丘、青葉、香椎台、古賀市、福津市などからも多数、ご来院いただいております。